未だに時々お客様からこんな問い合わせがあります。

「蛍光灯やメタハラだと水草は育つけどLEDだと育たないって聞きますが．．．」

結論を言うともちろん問題無くLEDで育ちます。これは私共がLEDライトを販売しており、それをたくさん売りたいから言う、という側面もありますが、多くの方が体験しておられるように事実です。まったく効果の分からないバクテリアや麦飯石を売るのとはわけが違います。

じゃあそのような事実と反する科学的根拠の無い話を広げるネタ元はどこなんでしょうか。蛍光灯やメタハラをたくさん売りたい人たちが言うのでしょう、と想像しております。一種のステルスマーケティングというやつですね。一般の方々の新しい物への不安を利用したやり方です。

「いや実際私の水槽はLED使いだしてから水草の成長が悪くなった・葉の色が抜けてきた気がするんだけど．．．．」

というケース。次のことを見直して下さい。

●水替えの頻度が減っていませんか？
水替えは、魚のために水を綺麗にするためだけの行為ではありません。植物が欲する微量元素の補給のためでもあります。

●拡散器から出る二酸化炭素、気泡が大きくてすぐに水面に達していませんか？
CO2ディフューザーも長く使っているうちにコケなどで目詰まりすると、ブツブツと気泡が大きくなりがちです。水に充分に溶けないうちに水槽から逃げてしまいます。CO2ディフューザーは定期的に漂白剤に浸けて洗う等メンテナンスを忘れずに。有る程度消耗品と割り切って交換しましょう。

●ソイルは使いだしてから1年以上経っていませんか？
ソイルからも植物は主たる栄養素を吸い取っています。古い「出し殻」のようなソイルでは植物は育ちません。

●光は弱過ぎではありませんか？
60cmレギュラー水槽(60×30×36cm)なら蛍光灯で最低2灯式47W程度は必要です。LEDなら最低で消費電力20W前後のものが必要です。
※ 本当は光量子束密度を計るのが一番ですが、消費電力もおおまかな目安になります。