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せっかく癒しの水槽にしようと水草を植え、好きな熱帯魚も買い求めて入れたのにいつの間にやらコケまみれ、という経験、一度はあるかと思います。(無い方は幸いなことです。) 緑のもわっとしたコケ、糸状、黒い、白い等、美観を損なう様々なコケと我々は日々戦うことになります。

弊社のEさんもその一人でした。コイ科の小型魚ミナミヌマエビ、水草はロタラグロッソスティグマキューバパールグラスが植えてある30cmキューブ水槽の管理を任せたところ、いつの間にかコケまみれとなりました.....というかそっと見守っていたんですけど(笑) 白いもわもわの、ヌルっとしたコケが水草、水槽ガラス面、水槽内器具にいっぱいとりついて、とても面倒な状態。写真を撮っておけば良かったですね。

コケ取り生体(オトシンクルス石巻貝ヤマトヌマエビなど)を投入してみたり水替えの頻度を増やしたり、過酸化水素水なども試したようですが改善されませんでした。いったい何がコケ大発生の原因なのでしょう?

それは「餌の入れ過ぎ」、でした。
たいていの市販の餌には「1日最低2回」ないし「2~3回」、「3分以内で食べつくす量」をあげて下さい、と説明書きされています。Eさん律儀にそれを守ってせっせと餌をあげておりました。

成人が一回の食事で食べる量、赤ちゃんが食べる量、愛犬が食べる量などをそれぞれ身体のサイズと比較して考えてみると魚が食べる量は実にごくわずかで良いことが想像できます。
そして魚は哺乳類とは違い体温維持の機能を持たない生き物です。体温を上昇させるために必要なエネルギーが要らないので、食べる量はさらに少なくて良いのです。

魚の体積の1/2くらいの量を1日2回も水槽内に入れていれば、それはひどいことになるのは当然です。再度、人間に置き換えて考えると、自分の体積の1/2くらいの食べ物を自分の住む家の中に1日2回も持って来られたらどうなりますか?....

コケ大発生の原因の多くは餌の入れ過ぎです。
正しいコケ対策は...

●給餌量の見直し。
必要ならば1日1回~1週間に2回程度、忘れた頃にあげる程度に減らしましょう。水替えの度に、コケを可能な限り手作業で除去し、ソイルの間に溜まった有機物も一緒に吸い出しましょう。

●その他、水槽内に添加していたものを一旦止める。
水草への肥料として入れていたものやコケ除去の目的で入れていたもの等、一旦やめましょう。

●照明を点けている時間の適正化(6-8時間)

●照明の明るさの調整

上から順に重要です。1ヵ月から場合によっては半年くらいかかるかもしれません。水槽内のコケを根絶することは出来ません。リセットするのは簡単ですが自分の行動が以前と同じである限り、また同じようにコケまみれとなります。コケでお悩みの方はその機会を利用して、水槽のリセットをせずにコケを減らす・コントロールすることを覚えるのが後々良いと思います。